エラ削り 術中の流れ

<エラ削り 術中の流れ>
手術中の様子を見ることはないでしょう。外科医の目線で見た様子をご説明しますので、具体的にイメージしてください。

●マーキング(デザイン)
A

「お早うございます。最初にデザインの印(マーキング)を描きますね。」

2+

「この範囲の骨を削って、エラの部分を小さくします。お傷は口の中になります。

腫れは2週間あります。その間は圧迫を頑張って続けてください。」

2

「はい、分かりました。」

B

「点滴を取ります。チクっとしますね。

・・・それでは麻酔をかけていきます。マスクを当てますので、深呼吸して下さい。

お薬の刺激で、腕が少し痛みを感じますね。」

3

「はい・・・あ・・・眠くなってきました。」

 

 

  • 全身麻酔(経鼻挿管)

骨切りは通常、全身麻酔にて行います。

※局所麻酔や簡易の麻酔(静脈麻酔、ラリンジアルマスク)では、鎮痛や鎮静が不十分であり、また呼吸を保つ上でリスクがあります。

全身麻酔では、患者さんが眠った後に、鼻から呼吸のためのチューブを挿入します(経鼻チューブ)。

2

  • 設営、消毒、マーキング

麻酔機を移動し、ストライカー(電動機械)や吸引機、電気メス、手術器具、滅菌ドレープを準備します。

アングルワイダー(開口器)をかけて、口腔内を良く消毒します。目印となる歯や、粘膜の切開線にマーキングをします。

3

咽頭の奥にガーゼを詰めて、出血や消毒液が胃に流れこまないようにします。

 

  • 局所麻酔

粘膜の切開部と剥離部に局所麻酔を注入します。

4

皮膚側からも骨表面の剥離部分に局所麻酔を注入します。

4+

  • 粘膜切開

手術の目的は下顎のエラ(下顎角部)部分、あるいはその周辺(下顎骨全体)の骨を削って下顎の骨を小さくすることです。

22+

その準備として、顔面の深部にある下顎骨を露出する必要があります。このための操作が「粘膜の切開」と「剥離」です。

表面を切って、肉をかき分けてトンネルを掘って、その剥離空間をポケット状に拡大していきます。このトンネルを骨の表面まで掘り進め、骨を露出してからストライカーで削っていきます。

※トンネルの深い部分の作業となるため、実際の術野は狭く、動画や写真などの記録が取りにくい手術です

エラには奥歯付近からアプローチします。オトガイ(顎先)には前歯付近からアプローチします。

5

大臼歯の近くの粘膜を切開し、鋏を使って骨へ向かって掘り進めます。

鋏の先端を下顎骨の外側面に押し当てて拡げながら、骨の表面を露出します。

※骨の表面には骨膜という膜が貼りついており、この骨膜の下で剥離していきます

6

剥離子にて骨の表面に貼りつく繊維を剥離していきます。

※輪郭(下顎縁)ほど繊維が密集して強く貼りついているので、強い力を要します

6+

指、剥離子、鋏などを組み合わせて、剥離を拡大していきます。下顎縁を超えて十分に剥離し、角部周辺の骨を露出します。

 

 

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